PKの向こう側にあるもの

PKを蹴ろうとするキッカーの足元を手前に、ゴール前で構えるキーパーを奥にぼかして捉えた対峙の瞬間 横浜FCノート

最近、各地でPK戦までもつれ込む試合を目にすることが増えた。

そのたびに、ふと考える。
――この試合、勝ち点はどうなるのだろう。

昨年までの私は、まず順位表を開いていた。
ドローなら勝ち点1。
数字を確認し、上下を見比べ、ため息をつく。
正直に言えば、見ていたのは点数と順位だった。

けれど、忘れられないPKがある。

昨年のルヴァンカップFC町田ゼルビアとの一戦。
PK戦で見せた、フェリペ・メギオラーロの好セーブ。

順位には残らない瞬間。
それでも、私の記憶にははっきり残っている。

あのとき私は、何を見ていたのだろうか。
そして、何を見ていなかったのだろうか。

今年は、少しだけ見方を変えてみたいと思っている。

PKが増えて、ふと思った

PK戦にもつれ込む試合が、あちこちで行われている。

延長の末、最後はキッカーとGKの一対一。
決着はつく。ふと考える。

――この試合、勝ち点はどうなるのだろう。

昨年までの私は、迷わず順位表を開いていた。
ドローなら勝ち点1。
どこが上がり、どこが下がるのか。
それが観戦の中心だった。

もちろん順位は大切だ。
昇格や残留がかかるリーグであればなおさらだ。

けれど私は、あまりにも数字だけを追いかけていたのかもしれない。

忘れられないPKがある

思い出すのは、昨年YBCルヴァンカップでのFC町田ゼルビアとの一戦。

PK戦。

円陣がほどけ、静寂が広がる。
蹴る者と、止める者。

そのとき、フェリペ・メギオラーロが見せた好セーブ。

弾いた瞬間の歓声。
仲間に駆け寄られる背中。

あの場面は、順位表には残らない。
だが、確かに私の中には残っている。

それでも昨年の私は、彼がリーグ戦でどれだけ出場していたかも、正GKが誰なのかも、きちんと把握していなかった。

覚えているのは結果だけ。
物語を持つ人の存在には、目が向いていなかった。

見ていたのは順位。見ていなかったのは人。

順位は分かりやすい。
数字は正直だ。

だが、試合は数字だけでできているわけではない。

ベンチに座る時間。
出番がなくても続く準備。
一瞬の出場機会に懸ける思い。

PK戦でゴールを守ったあの姿の裏にも、積み重ねた時間があるはずだ。

私はそれを見ようとしていただろうか。

応援していると言いながら、チームを「成績」でしか見ていなかった。

選手を見よう、そんな思いが今年になって浮かぶようになった。

今年は、人を見る

勝ち点の増減だけではなく、背番号の意味を知ること。
なぜこのポジションなのかを考えること。
どんな経歴で、なぜここにいるのかを知ること。

試合の90分だけでなく、その周辺にある時間にも目を向けたい。

順位表の外側にある物語を、少しずつ拾っていきたい。

この後、選手をそれぞれ知る記事を書いてみようと思う。

見方が変われば、同じ試合もきっと違って見えるはずだから。

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