「ゴールの前にある半歩を見たい」

ディフェンスラインの裏を見つめる背番号12の後ろ姿 視点ノート

セレッソ大阪で、櫻川ソロモンが2戦連続ゴールを決めている。
結果を出している、という事実がそこにあります。

得点は分かりやすい。
数字にも残るし、映像にも残る。

ゴールは、目に見える。

だが、あの一瞬が生まれるまでに、選手の頭の中で何が起きているのか。

櫻川ソロモンが、駒沢直哉に語ったという言葉がある。

「一歩、半歩、相手の裏を」

この言葉を、私は技術論だとは思っていません。
フォームの話でも、スピードの話でもない。

常に“裏を意識しているかどうか”。
その心構えの話だと感じました。

ゴールは華やかだ。
だが、その半歩の方が、いまは気になっています。

半歩という言葉

「一歩、半歩、相手の裏を」

この言葉を聞いたとき、私は技術の話だとは感じませんでした。

もちろん、動きの質は大切です。
スピードやタイミングも、得点には欠かせません。

けれどこの言葉は、それ以前の“向き”の話ではないかと思ったのです。

常に相手の背後を意識しているかどうか。
裏があると想定して立っているかどうか。

半歩は、その瞬間に生まれるものではなく、頭の中で準備されているものなのかもしれません。

「半歩」という言葉は、プレーの細部というより、選手の姿勢を示しているように思えました。

ゴールは、意識の延長線上にある

ゴールは突然生まれるように見えます。

一瞬の抜け出し。
一瞬の判断。
最後のタッチ。

けれど、その瞬間だけが特別なのではないのだと思います。

裏を狙う意識が常にある選手は、立ち位置が少し違います。

後でVTRなどを見て、ああ、そこなのかと気づかされます。

その積み重ねが、結果として“半歩”の差になるのではないでしょうか。

得点は派手です。
それは意識が形になった場面のひとつです。

ゴールは集約点です。
その前に、すでに準備は始まっているのでしょう。

何を見ているのか。
何を想定しているのか。

その差が、最後の一瞬に現れるのだと思います。

今年は、裏側も見る

櫻川ソロモンの言葉をどう受け取るかは、人それぞれだと思います。

技術の話だと感じる人もいるでしょう。
駆け引きの巧さだと考える人もいるかもしれません。

私は、あれを心構えの言葉として受け取りました。

常に裏を意識する。
常に次の空間を想定する。

その姿勢が、最後の場面につながっていく。

そう思うようになってから、ゴールの見え方が少し変わりました。

得点の瞬間だけでなく、その前にどんな立ち方をしているのか。
どこに目線を置いているのか。

ゴールは華やかです。

その裏側もまた追いかけながら試合を見ていきたいと、そんなことを思いました。

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